TRPGをやっているだけで就活が終わりました。
TRPGをやっているだけで就活が終わりました。
あんまりこういう言い方も本気で就活頑張った人に顰蹙を買うようですが、他にタイトルが思いつきませんでした。ごめんなさい。IT会社じゃないのでそもそも比較条件が違うとも言えます
一応就活自体は色々とやりました。ただ、振り返ってみると、割とTRPGをしていたからこそ難なくここまで来れたなあ、という思いが強いので、今回はそれについて(参考になる人が居るかは知らないけど…)書いてみようと思います。
内容は割と薄めです。
ただのTRPG布教記事と思うかそうでないかはあなた次第。
TRPGって?
ああ。
missile-launcher.hatenablog.com
TRPGはずっとやっていた
もうあまり記録が残っていませんが、私は私の志望業界にしては、就活に対して早めに準備している方でした。
というのも、皆さんご存知の通り、私の知り合いは殆どCTRLの面子で、同期や2個下の学部生が情報系の会社に就活している以上、通常の企業より早めに就職活動を始めているのに影響されたからですね。
電気学科の同期?HAHAHA、同じ研究室の人の顔なんてもう忘れましたよ
しっかりとマイナビやリクナビに登録し(悪い噂が絶えなかったが、登録せざるを得なかった)、2019年の夏からインターンシップを探し、会社説明会などにも出席していました。
そして、就活の合間に私はTRPGをしていました。
勿論、修士課程なので、研究もきちんとしなければなりません。
が、こちらに関しては記事一つ分書ける位の壮絶なやり取りの結果、そこまで本気で取り組まなくても問題ないようにしました(簡潔に言うと研究担当教授に夜逃げされた)。
そして、研究の合間に私はTRPGをしていました。
参加したインターンでは、ケーススタディの様な形で、『施設などで問題があった際に、どうやって対処するか』をグループワークで議論し、内容をまとめて他の班へ発表するものが多かったです。
役割を分けて、それぞれの立場で発言し、時間をみつつ議論を進め、頃合いを見てまとめる。
大体いつもタイムキーパーかリーダー役をやらされていたので、この辺りを調整するのは私の仕事でした。
結構その場でまとめるのは頑張ったと思うのですが。
いざ、他の方に発表の場に出て、自分の班の結果を発表してもらい、その内容を他の班と比較すると…
他の班の結果の方が優秀に見え、ちょっと努力が足りなかったかな…と、発表の後に毎回反省したりしていました。
その後、会社の募集要項を聞いたり先輩への懇談会を経て、インターンシップは一応満足に終えました。
そして、インターンシップの終わった後に私はTRPGをしていました。
・・・・・・・・・
ん?
就活とTRPGのシナジーに気づいた
役割を分けて、それぞれの立場で発言し、時間をみつつ議論を進め、頃合いを見てまとめる。
これ、インターンシップの後にTRPGやった時に気が付いたんですけど。
TRPGでは、GMが場をまとめ、状況を設定し、PLへ説明します。
そして、PLは、それぞれが扱えるPCという駒を使って、問題を解決して行きます。
それぞれのPCは一般的に出来る事が異なり、それぞれの得意分野を生かして協力するのが基本です。
また、一緒に遊べる時間は決まっているので、ある程度の時間内に話を進めるタイムキーピング能力も求められます。
これに気づいてから、ケーススタディの類のグループワークが楽しめるようになりました。
ケーススタディの場合は、集まった個人個人のそれぞれが出来ること自体は一緒ですが、発案された内容を吟味し、情報をまとめてどうやって問題解決につなげていくかを考えていくのは、TRPGのそれと一緒なので、慣れたものでした。
いつの間にか数をこなすうちに、私がリーダーを務める事が多くなってきました。
そして、リーダーを務めると、リーダーの経験値が増えていくんですね。
増々私のコミュニケーション能力、又は会議進行能力が上がったなあ、と感じる日々でした。
その後、1月に入り、面接が始まる頃。
履歴書の趣味欄に、意図的に「TRPGを遊んでいる」と明記し始めるようになりました。
やはり、分かっている企業は必ずこれについて聞いてくれるので、自分なりのTRPG論を展開しつつ、ある程度のコミュニケーション能力がある事をアピールしました。
私の熱意は無事に伝わったのか、それともただ普通に真面目な人材だと認められたのか、面接を受けた全ての会社から落とされることはありませんでした。
第一希望の会社が、面接というより面談の連続で、正直いつどこで面接があったのか分からない状況で余りスッキリしなかったのですが、内々定の連絡を受けた時はほっとしたのを覚えています。
そして、内々定後の承諾の面談で、「そこまでそれが好きなら、今後の懇親会で広めて見たら?」とまで人事担当者に言われるようになりました。
どうやら、「TRPGの人」という認識をされたようです。
これが幸か不幸かは、入社後のお楽しみとして。
そこまで背中を押された私は、早速内定後の懇親会で内定者全体に話を振ってみると、複数人反応する人が。
まだ一緒に卓を囲んだことこそないですが、遊ぶ約束を取り付ける所までは行きました。
社会人になっても、趣味で友人を増やすのは得策ですね。
TRPGをやっていたら就活が終わった。
さて、タイトル回収をしたところで。
何が言いたいかというと、趣味の中には、捉えようによってはそのまま仕事に活かせるものがあると言う事です。
ゲーム会社に入りたいなら、それこそ沢山のゲームをやるのがよいでしょうし、漫画家や小説家になるなら、勿論沢山のお話を読んだり聞いたりするのが良いです。
また、直接は関係なくても、旅行の趣味から、景色からインスピレーションを受けることもあるでしょうし。
釣りを趣味にしていれば、何かあった時の忍耐力を培えるかもしれません。
ただ、もう一つ言いたい事があります。
この点においても、TRPGは最強だと言う事です。
基本的には、自分の人生経験という物は、全てがいつかどこかで役に立つ物…とは言い切れず、無駄な時間を過ごす事も多いでしょう。
例えば、面白くないゲームやアニメを見ると、ただ詰まらないだけです。
それこそゲームやアニメを作る人なら反面教師に出来るでしょうが、そうでない人は全く関係ありません。
しかし、これがTRPGともなると話は変わります。
単体では面白くないゲームやストーリーでも、設定や世界観だけを抜き出すと、面白いことがあるかもしれません。
また、どうして面白くないかが自分で論理的に説明できるなら、それを改善した自分だけのお話を考えてもいいかもしれません。
そういった設定だけを抜き出し、世界観の下にキャラを作成して、自分がカッコいい、又は可愛いと思うキャラにするのもいいですし。
自分でGMをするなら、自分なりに面白く味付けしたストーリーをシナリオにして、他のPLを呼んで卓を開くのもよいでしょう。
TRPGは、今までの人生のありとあらゆる経験を集約して殴る事の出来るゲームです。
PC同士のエモい描写をするには、如何に物語を読んで語彙力を増やすかに寄りますし。
カッコいい設定を披露するなら、それを裏付ける参考になる世界観等を知っていると良いですし。
セッション中に、自分の知識を利用して、GMに判定を持ちかける事が出来るかもしれません(これは場合によってはGMに拒否されることもありますが…)。
基本的に、「職業病」といえる物は、日常生活に支障をきたすものが多いですが。
(例えば、自分でゲームを作れてしまうからこそ、コンシューマーゲームの実装の粗に気づいてしまうとか、ゲーム性自体の低さを気にして、純粋に楽しめなくなる、とかですね。)
TRPGに関しては、全てをTRPG中心に考えても、デメリットとなる要素が無いのです。
本当の意味で、良い経験も悪い経験も、全てTRPGに還元する事が出来ます。
そう言う意味で、コストパフォーマンス最強なのがTRPGだと私は考えます。
私はこれに気づいてから、あらゆることを経験するのが億劫ではなくなりました。
面白くても面白くなくても、「これ元にしてキャラ作れないかな」「こういう設定のシナリオは面白そうだなあ」「こういうギミックとかありそう」という方向に持っていけるからです。
なので、ただ単純に私個人の思いとして一緒に遊ぶ人を増やしたいというのもありますが。
TRPGを一度もやったことないという人には、是非一度どういった物か、調べて頂きたい。
残念ながら、TRPGには「一緒に遊んでくれる友人」が必要であり、ルールブックには「友人」は付属していません。
しかし、「友人」は見つけられます。増やせます。
私も居ます。
後は、あなたが一歩を踏み出すだけです。
興味がある方の、コメントをお待ちしております。
Bay Leafでした。